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茶色の紙

大陸誌:絶対神アートンシミニ


概要

三主神と同じく、マビノギの最初期から言及されている神であり、神々の絶対の頂点。

しかし、名前こそ言及されているものの、その具体像については断片的な情報が見られるのみです。

今回は、この広いエリンに散らばる絶対神にまつわる事物を振り返り、できる限りの具体像を予想していきましょう。


アートンシミニの啓示


アートンシミニは、神々や信者に対して啓示を与えています。

分かっている限りでは、以下の通りです。


・ティルナノイを"楽園"へと導く事(=ティルナノイの完成

・順調に時間が流れれば、やがて世界は完成の瞬間を迎えるだろう

・その妨げとなるのは、最初の計画段階で想定していなかった異界の存在


このように、"問題のみを伝えて、解決手段は問わない"というのが基本姿勢のようです。


ただ、G21の『トルヴィッシュvsミレシアン』の時のように、選んだ手段がアートンシミニにとって都合が悪ければ、極々稀に軌道修正のために妨害する事があるようです。

(直々に軌道修正をしたのは、この時が初めて)

現在のエリンのアートンシミニ信仰



現在のエリンでは、アートンシミニへの信仰は廃れています



しかし、これに関しては『いい廃れ方』をしている点に留意してください。


"いい廃れ方"ってどういう事?

ご存知の通り、絶対神の教団である『アルバン騎士団』は、神聖力の驚異的な力に対して人々が委縮しないよう、教団が存在した記録をできる限り抹消し、自ら歴史の表舞台から姿を消しました。

つまり、教団の使命の都合上計画的に信仰が廃れました。

その代わり、アートンシミニの教え三主神の教団の教義になり、現在は主にライミラク教団を通じて一般大衆に浸透しています。

(それはそれとして、"ライミラクによるアートンシミニの教えの解釈"だけが偏って広まっているのは、アルバン騎士団的には懸念事項な様子)


結果的に、一般大衆からアートンシミニへの直接的な信仰こそ廃れていますが、『アートンシミニが絶対神である』という事だけは、人々の無意識に刷り込まれています。

アートンシミニにまつわる事物


アルバン騎士団

遠い昔、アートンシミニに仕えていた司祭の預言に基づいて結成された教団。

その圧倒的な力で人々を委縮させないよう、自ら歴史の表舞台から消えた。

教団全体の意思決定者(=教皇)に当たる人物はアートンシミニが直々に創造しており、"主神の最初の剣"と称される。

神聖力

異界の神に対抗するため、アートンシミニから騎士団員に分け与えられる力。そのため、もちろんエリンの神にも効果がある。

神聖力を扱うスキルは、「最も恐れている事」に適した形で発現する。

アヴァロンの海岸の伝説

聖地アヴァロンの最初の発見は、アートンシミニの啓示を受けた少数の司祭たちによって成された。

司祭団がアヴァロンに降り立ったのは、丁度サーオィンの頃だった。

彼らは旅の途中で犠牲になった者たちへの安息を祈る祭祀を行った。

すると、一番先に空の星になった者、鍛冶屋の次女、慎重な統率者が眩しい光の中から現れ、共に辿り着けなかった事を嘆きつつも、旅の終わりを大いに祝福してくれた。

生き残った司祭たちは、犠牲となった者たちの側に神がおられる事を大いに喜んだ。

聖所

古代アルバン騎士団が祭祀を行っていた神殿。アヴァロンで最も濃い神聖力に満ちている。

神殿の奥には、初代団長の棺と特別なリンゴの木、それを取り巻くように象徴的な武器を持った石像がある。

アートンシミニの鍛冶台

アルバン騎士団の訓練所の隠された階層に存在する特別改造用の鍛冶台。

特別改造の成功率が最も高い。


これらの言及から、アートンシミニについて考察していきましょう。


考察


アートンシミニにまつわる事物には、ある共通点が見受けられます。

それは、必ずと言っていいほど"武器""鍛冶"が関わっている事です。


・教皇に当たる人物が"主神の最初の剣"と称される事

・聖所の入り口から内部に至るまで、あらゆる場所に"武器の石像"がある事

・アヴァロンの海岸の伝説に"鍛冶屋の次女"がいる事

・アートンシミニの名を冠するシステムが"鍛冶台"である事


この事から、絶対神アートンシミニについて以下のように考察できるでしょう。


アートンシミニの本質は『ものづくり』=創造)で、

とりわけ『鍛冶』を司る神?



また、啓示の内容や信仰が廃れた経緯からも以下のように考察できます。


「教えさえ浸透していれば、信仰の規模はさして重要ではない」

という姿勢。

かなり大胆放任的



これは、絶対神の"余裕"なのか退屈しのぎの"愉悦"なのか・・・。


まとめ


エリンの絶対神・アートンシミニは、

・ものづくり、とりわけ"鍛冶"を司る可能性が高い

・かなり大胆で放任的な性格

という傾向が見えてきましたね。

これからアートンシミニへの言及があった際、この傾向を基準にしてまた考察ができるでしょう。


エリンの絶対神が何を考えどう動いているのか、その断片を見逃さないように意識の網を張り巡らせておきましょう。

アートンシミニは決して"ミレシアンの味方だと確定していない"事だけは忘れないでください。




ミレシアンに選択を強制する何者かがいる事は、

既に確定事項なのですから。





余談


ところで、"最高神なのに祀られていない"という状況がイマイチ理解できないミレシアンがいるかもしれませんね。

これに関して、実は非常に身近な所に前例があるのです。


日本神話の最高神・天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)を調べてみてください。

"最高神なのに祀られていない"パターンの典型的な神様です。


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