大陸誌:王国発展は土地活用から!商店街のひみつ
- ベルリンカ
- 5月11日
- 読了時間: 4分

概要
エイリフ王国内の各地にある商店街。
その本質は、ミレシアンの活気を利用し、荒廃した土地の再開発をする国家事業である。
今回は、国家事業としての商店街の姿を調査し、その思惑を探っていこう。

商店街の歴史
商店街は元々『居住区』で、エイリフ王国が条件付きでギルドに対して払い下げた領地でした。
そして、商店街のNPCの証言により、居住区であった当時からミレシアンをターゲットにした国家事業であった事が分かっています。

しかし、エリンの種族とミレシアンを外見だけで正確に見分ける事はできません。
そこで、エイリフ王国は冒険者ギルドに焦点を当てました。
エリンにおいて冒険者は、「安心と安定を犠牲に、富と名誉の機会が得られる」といった立ち位置の職業です。
モイトゥラ戦争で魔族を退けて以降、大陸の覇権を得た王国は魔族以外の外的脅威も無く安定しており、王国の若者たちは安定志向で、冒険者を志す全体数は減少傾向にあると推測できます。
逆に、ミレシアンは本来住んでいる世界が別にあるため、エリンに定職を持つことができない上に、冒険者に最も適した先天的特徴を持つ種族です。
結果的に全員が冒険者になるため、冒険者ギルドの種族比は差が無くなってきている、もしくはミレシアンの方が多くなっていると推測できます。
つまり、冒険者ギルドをターゲットにすれば、ミレシアンを最も効率よく誘致できるのです。
各居住区の事業目的

・トゥガルド居住区(現・トゥガルド商店街)
目的:伐採跡地の土地活用
考察:ダンバートン建設に使用する木材を伐採していた伐採跡地。
近隣にはモイトゥラ戦争以前から人が住んでおり、居住には適している土地だったはずだが、モイトゥラ戦争以降になぜか荒廃してしまう。(ウレイド穴倉跡)
再開発は何度か行われたものの、悉く失敗してしまっていた。
戦後になぜか荒廃し、再開発も上手くいかなかったという内容を見るに、人間がフィアードの母木を切り倒し、妖精の女王を酷く失望させた事件との関連性が想像に難くない。
それは王国の人間も考えたのか、「ミレシアンの生命力を信じてみよう」という結論に達し、現在のトゥガルド商店街がある。
気になるのは、「なぜそこまでしてトゥガルドアイルの再開発がしたいのか」である。
恐らく、ティルコネイル方面の防衛力強化という意味合いがあるのではないかと考える。
そもそも町は、そこに人間の活動があるだけで橋頭保や防衛網、情報収集・伝達網として軍事的な役割を持つ。
人がいないという事は、それだけで地理的な弱点になり得るため、トゥガルドアイルの再開発は喫緊の課題なのだと考察できる。

・センマイ居住区(現・トゥガルド商店街)
目的:戦争跡地の土地活用
考察:恐らく都市・モイトゥラの跡地。
モイトゥラ戦争で土が焼け、草一本も生えない状態が続いた土地だった他、ペッカダンジョン(戦没者墓地)が近いために居住地として忌避されている。
しかし、国としては戦略的に重要な土地であるため、防衛拠点として発展するに越したことはないので、土地に対する先入観が無いミレシアンに注目して誘致していると考えられる。
ミレシアンは、居住地としての安全性を宣伝するためのファーストペンギンなのだろう。
・アブネア居住区(現・アブネア商店街)
目的:不明
考察:アブネア商店街では、タルティーン親衛隊の隊員が商店街の銀行と売店を管理している事を踏まえると、この商店街は王国の親衛隊の事業だと考えられる。
だとすると、目的は土地活用による軍事予算に依存しない資金調達先の確保が考えられる。
また、タラのロードミッションの一つになっている通り、アブネアはタルティーン親衛隊の重要な補給路でもあるため、その防衛拠点としての役割も考えられる。
まとめ

ミレシアンの誘致を狙い、領地として入札競争を勝ち抜いたギルドに払い下げていた居住区という場所。
それはただのコンテンツではなく、エイリフ王国という国が発展する過程を示す場所です。
冒険者に対して"浪漫農場"という土地の分譲が始まった時、居住区は役割を終えて商店街となり、領地はエイリフ王国の国有地に戻りました。
そして今、ミレシアンが商店街を必要としなくなったのも、その過程の一つなのでしょう。
ミレシアンが土地活用の礎を築き上げた今、これからはエイリフ王国の国民たちが入居していくのでしょうか?
その答えは・・・エタニティ後の地図が教えてくれるかも?
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