
概要
占星術才能、楽しんでますか?
太古の昔から、人間と天体は離れていても、密接な関わりがあります。
もちろん、古代ケルトも例外ではありません。
『大陸誌:エリンの暦』で触れた通り、彼らは太陽の運行をよく解しており、その節目で季節を分けていました。

ストーンヘンジは正に、古代ケルト人が有していた天文の知識が窺い知れる遺跡です。
占星術のプロモーションビデオの中にストーンヘンジが出てきたのは、分かる人には分かる粋な計らいなのでしょう。
今回は、新才能『占星術』からケルト文化と占星術の複雑怪奇な関係を見ていきましょう。
占星術とサイズ
はじめに、大鎌(サイズ)についての基本的な知識をおさらいしましょう。

大鎌(サイズ)は、草刈りや作物の収穫に使われている農具です。
それを戦闘用に流用するようになり、戦闘特化の戦鎌(ウォーサイス)が誕生したという歴史があります。

エリンでは、"ある一族が何かを収穫していた道具を参考にして作られた武器"のようですね。
こちらでも、元々は農具のようですね。
それでは、占星術とサイズの関連性を考察していきましょう。

現実では、占星術と大鎌に直接的な関係性はありません。
ただ、『占星術』は『暦』と密接であり、『暦』は『収穫』の目安です。
キーワードから連想できる間接的な関係性としては十分でしょう。
実際、そのような関係性を利用して"占星術師が大鎌を使う"という設定が作られたと考察するに足る情報も、戦闘占星術シナリオ中に散見されました。

以前、"大陸誌:エリンの暦"で"ホイール・オブ・ザ・イヤー"について触れましたね。
ではここで、ニエルの服のアイテム説明を見てみましょう。

"季節の車輪"、つまり"ホイール・オブ・ザ・イヤー"が占星術師の一族の紋章である事が分かりました。
『占星術』と『暦』の関係性に着目されている事が分かる情報です。

また、占星術師の首長の名前は"アリアンロッド"だという事も分かりました。
アリアンロッドは、ウェールズ地方の月の神の名前です。
また、アリアンロッドは冬の神・カリアッハ=ベーラの対になる神、『夏の神・ブリギッド』と同一神であるとされています。 これもまた、『占星術』と『暦』の関係性に着目されている事が分かる情報です。

このような情報から、大鎌を占星術師の武器に据えたのは、
『暦』による間接的な関係を発展させたものと考察しています。
参照:大陸誌:エリンの暦
占星術とタロットカード

サイズと違い、タロットカードは占星術と直接的な関係性があります。
占星術才能の道具として登場した事は、至極当然と言えるでしょう。
しかし、タロットカードが占星術との関係を築き上げた歴史そのものが非常に面白いため、ここで紹介したいと思います。

実は元々、タロットカードは占星術とは関係がない、単なる遊戯の道具でした。
現在、タロットカードが占星術に由来する占いの道具としての地位を確立したのは、ひとえにタロットカードに神秘性を見出し、様々な魔術知識を用いて解釈を競い合い、時にはリスペクトをしていく過程で一つの体系にまとめ上げた魔術師たちの活躍によるものです。

魔術師たちが解釈を磨き上げる過程で、タロットカードはデザインや順番、名称等が少しずつ変化し、変化する度に新たなデッキが生み出されてきました。
18世紀、みんな大好き秘密結社"フリーメイソン"のメンバーだったフランスの神学者ド・ジェブランによって、タロットカードの神秘性が提唱されます。
彼の提唱に大きな感銘を受け、史上初のタロット占い師エティヤが登場しました。
エティヤにより、占星術、四大元素、数秘術などを取り入れたタロットデッキ"エジプシャン・タロット"が発明されます。

19世紀、カバラの研究者エリファス・レヴィにより、タロットカードにカバラの生命の樹が取り入れられました。
カバラには元々、対応する天体や星座、宝石や数字等も提唱されており、タロットカードはそれらも丸ごと吸収し、占星術や数秘術に関する神秘性を一層強める事になります。
同時に、タロット占いの手法の一つである『生命の樹展開法』が確立され、タロットカードを示す言葉として初めて『アルカナ』が用いられました。
アルカナ才能のシンボルが星座のようになっているのは、九分九厘ここに繋がっています。
現在広く用いられているタロットデッキは、『ウェイト=スミス版』と呼ばれるデッキです。
みんな大好き魔術結社"黄金の夜明け団"のメンバーであった、アーサー・エドワード・ウェイトが発明しました。

そして、彼こそがタロットカードに『古代ケルトのシンボル』を取り入れた人物です。
彼が発明した『ケルト十字展開法』は、ウェイト版の普及と共に世界に広がり、現在では最も一般的なタロット占いの手法となりました。

こうして、タロットカードは占星術やケルト文化と繋がり、何の因果か、古代ケルト神話の世界をモチーフにしたゲームの中で『占星術』として実装されるに至っているわけです。
二見書房 『タロット占いの秘密―カバラの秘教術』 著:辛島宜夫
まとめ

今回は、新才能『占星術』の視点からケルト文化と占星術について見ていきました。
どの文明でも、人は月と太陽で時間を知り、星で方角を見定めました。
これがケルト神話をモチーフとしたゲームでなくても、占星術はすぐに世界観に馴染んだことでしょう。
しかし、タロットカードについては歴史の奇跡とも言える流れです。
これは、ケルト神話をモチーフとしたゲームだからこそ拾えた歴史だと言えるでしょう。
新才能の奥深さは感じられたでしょうか?
星の輝きは、いつ、どの時代でも、人の心を掴んで止まないのです。
余談:サイズとシックル
ところで、占星術師ではない人物で、鎌を武器にしているNPCが一人いる事を覚えているでしょうか?

そうです。私が大好き"トルヴィッシュ"です。
トルヴィッシュの両脇に控えている赤い骸骨が、鎌を持っていますね。
この武器をベースにした武器外見記憶呪文書が『守護者のシックルスタッフ』で、シックルとは『鎌』を意味する単語であるため、鎌で間違いありません。(これが小型・・・?)

当然、大鎌は鎌から改良されたものです。
占星術師の一族が使用するサイズのモチーフとなった道具を使っていた"ある一族"にトルヴィッシュが関係しているのであれば、これはとても大きな伏線です。
"大陸誌:ダヌの子孫たち、トゥアハ・デ・ダナン"で示した通り、トルヴィッシュは絶対神自らが直接創造したため、厳密には"トゥアハ・デ・ダナンではない"と考えられます。
では、彼はどの種族に当たるのか・・・。
恐らく、"ネベド族"です。
こうなると、占星術師の一族は絶対神アートンシミニに少なからず関係がありそうだと考えるのは当然で、偉大なるドルイド・ウスキアスとの繋がりを視野に入れたくなるものです。
・・・そういえば、ウスキアスは『特別な目』を持っていましたね・・・?

もしかすると、占星術、ひいてはアルカナ才能やスターダストが絡む中で、未だ謎に包まれているネベド族について何かが明かされるかもしれません。
この続きは、また別の機会に・・・。
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