大陸誌:ダナンに受け継がれた遺志、ネベド族
- ベルリンカ

- 7 分前
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概要
シェイクスピアの日誌やダンジョン探検ガイド:理論編、年代記:第一次モイトゥラ戦争など、様々な所でその存在のみが語られているネベド族。
第一次モイトゥラ戦争でピルボル族が敗北し、トゥアハ・デ・ダナンがその遺志を受け継ぐ事になった種族について、ゲーム内の情報とケルト神話の知識を用いて考察をしていきましょう。
ネベド族とは?
パルホロン族より後、ピルボル族より前のエリンの覇権種族

パルホロン族は、ウルラ大陸に到達した最初の種族であるため、必然的にネベド族はその後になります。

また、第一次モイトゥラ戦争で人間陣営の避難所として活躍した地下要塞ラフ(=ダンジョン)の建築には、ネベド族の建築技術が使用されています。
その第一次モイトゥラ戦争の時点で、ピルボル族の英雄・スレンが『ネベドの遺志』という言葉を使用しているため、ピルボル族より前の人間種族だという事が分かりますね。
そんなネベド族ですが、現在のエリンには見当たりません。
彼らは滅んだのか、移住したのか、一切語られていません。

だからこそ、見るべきは"原典"!
これから進めるネベド族の考察は、元ネタである"ネミディア族"の理解ありきです。
ネミディア族とは?
アイルランド第二の種族で、
ブリトン人、フィル・ボルグ、トゥアハ・デ・ダナーンの先祖

ネミディア族は、パーソロン族が滅んだ後にアイルランドへ入植した種族です。
彼らは農業と建築技術に優れており、到達してすぐに安全な入植地の設立に取り掛かかり、12の要塞を建てました。
マビノギでネベドについて触れられている時、必ず建築に関する要素が出てくるのは、この特徴がしっかりと意識されているという事でしょう。

ネミディア族はフォモール族との戦争で壊滅し、30人だけが生き残りました。
生き残った30人は、3つに分かれてアイルランドを離れます。
北に向かった一族は、ロクランに到達します。
ファリアス・ゴリアス・ムリアス・フィンディアスで様々な知識を学び、後に"トゥアハ・デ・ダナーン"と呼ばれる種族になりました。
南に向かった一族は、ギリシャに到達します。
親切を示してくれた土地に居住するものの、農奴として苦しい生活を強いられました。
不毛の丘に革袋で土を運び、肥沃な畑を造り上げた彼らは、"袋の男"という意味を持つ"フィル・ボルグ"と呼ばれる種族になりました。
東に向かった一族は、イギリスに到達します。
彼らは、全てのブリトン人の祖先となりました。
さあ、面白くなってきましたね?
ここから考察です。
考察:ネベド族って何者?

シェイクスピアの日誌の中に、"ネベドを征服しようとするポウォールの挑戦が繰り返されている"とあります。
つまり、"ネベド族がポウォールと戦っていた"という事は原典通りです。

この先も原典通りであれば、ネベド族はポウォールに敗北し、一度エリンを去るものの、後にトゥアハ・デ・ダナンとピルボル族になって戻ってきます。
であれば、トゥアハ・デ・ダナンの歴史を遡れば、ネベド族に繋がっているはずです。
以下の記事で触れた内容をベースに、トゥアハ・デ・ダナンについて思い出してみましょう。
< トゥアハ・デ・ダナンについて > ・トゥアハ・デ・ダナンは、『ダヌの子孫』という意味 ・神族もトゥアハ・デ・ダナンである ・トゥアハ・デ・ダナンも、最初からエリンにいたわけではない |
という事が分かっています。
ここから、以下の事が仮定できます。
< トゥアハ・デ・ダナンの特徴から考えられるネベド族の特徴 > ・"ダヌの子孫"がトゥアハ・デ・ダナンならば、"ダヌより前"はネベド族 ・ネベド族は『神々の四都市全ての神族の祖先』でもある |
あれれ~?おかしいぞ~?
ネベド族がポウォールと戦っている時に、もう既に言及されている"トゥアハ・デ・ダナン"が二人いますね?

モリアンとキホールです。
彼女らがファリアスの神という事は、G12で判明しています。
その神がネベド族の時代に存在するという事は・・・
神族って、トゥアハ・デ・ダナンの統率者になっただけで、
厳密には当時から生きているネベド族なんじゃね?
というのが、私の考察です。

だとすると、G16で登場したベラはモリアンにとって"姉のような存在"だったようなので、モリアンが幼い頃に面倒を見てくれていたネベド族だった可能性も考えられますね。
まとめ

ネベド族の設定がほとんど分かっていないため、あくまで原典ベースで無理やり情報を繋げた考察です。
しかし、考察抜きにしても、敗北した種族が名前を変えて戻ってくるなんてアツい展開、「マビノギでも拾われていたら面白いな~」と思うのは必至。
実際にどこまで原典ベースかは分からないので、真相はネベド族が出てくるその時に期待しましょう!
ピルボル族の詳細が明らかになりつつあるので、
ネベド族の詳細が明らかになる日も近いやもしれません。



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